
宿前の道路を渡り松林を抜けるとそこは住吉海岸。内海なので波も穏やか、約700m続く砂浜が心地いい海水浴やレジャーに適した海岸です。
周辺にトイレやシャワーがないため、濡れた体のまますぐに温泉に浸かれるのは宿泊者ならではの特権。ひと泳ぎした後、潮風を感じながらウトウトひと眠りするのも至福の瞬間です。

海沿いの道を進み久知(くじ)川沿いの道を入ると久知八幡宮があります。
久知八幡宮は1450年頃この地に建立された郷社で9月の例大祭では県無形文化財の花笠踊りや刀刀(とうとう)、獅子踊りといった多様な伝統芸能が披露されます。

久知川上流にある久知河内集落はホタルの里としても知られ、シーズンにはホタルロードと呼ばれる約2.5kmの川沿いの道でせせらぎとともにホタルの美しい光を楽しむことが出来ます。

近隣の城腰(じょうのこし)集落では、馬坂城(久知城)の城址をたどることができます。1369年頃有力な武将であった本間氏が城主として築城したといわれています。集落内には殿墓とよばれるお墓や祈願寺の不動院が残っており当時の歴史をたどって散策するのも興味深いです。
